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【コラム】神話の国出雲・神々の国出雲(4)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOのセラピストの夫です。

前話では、出雲大社のメイン処を紹介していますが、もう少し続けます。

全国各地の神々が稲佐の浜に降り立たれる旧暦10月10日夕刻7時(神様たちが降り立たれると突風が吹くそうです。)、神迎神事(かみむかえしんじ)という儀式が行われます。もちろん出雲大社の宮司様がお出迎え。

神迎神事が終わると、稲佐の浜から出雲大社まで、「神迎の道」と呼ばれる道を、神様たちと宮司様、超多数の参拝者が延々と行列をつくり出雲大社に向かいます。

十九社(じゅうくしゃ)は、神議り(かむはかり)の期間(旧暦10月11日~17日)に、全国各地から集まってこられた神様のいわゆるホテルです。とっても長い「長屋」のような感じ。東西に2か所あります。

全国に散らばっている神様たち、いったい何人いらっしゃることやら?その神様たちが大挙して出雲の国に来られ、長旅でお疲れでしょうに会議を連日繰り返され、十九社というホテルに宿泊されるわけです。

ところで、毎年旧暦の10月10日に全国の神様が「稲佐の浜」に舞い降りられるわけですが、あくまでも「旧暦の」です。旧暦を現在の和暦にすると、おおむね32日ずれて、11月の10日頃になります。ならば、本来11月が「神在月」、「神無月」であるべきでは?と考えるのは私だけでしょうか?

氏社(北)(うじのやしろ)は、天穂日命(あめのほひのみこと)の社。天穂日命は天照大神の第二子で、その末裔が出雲大社の宮司家。天皇家の祖先は初代天皇の神武天皇といいましたが、神武天皇は天照大神の子孫。なので、天照大神の末裔が天皇家で、天照大神の第二子の末裔が出雲大社の宮司様。ということは、「天皇家と出雲大社の宮司家は姻戚関係」ということになります。

出雲大社の宮司様といえば、普通の人は「高円宮家の娘さんと結婚された千家さん」か、と思われがち。しかし、もう一人「北島家」があります。「千家家」と「北島家」、さかのぼると両家とも天穂日命の末裔。ところがある時代に相続争いが起こり、分裂したいきさつがあります。なので、数代前までは1年交代で出雲大社の宮司をされていました。

つづく

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