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【コラム】「オキシトシン」を直接見ることはできないのでしょうか?

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

スウェディッシュマッサージを施されると、体内で幸せホルモンと言われる「オキシトシン」が分泌されることは、2012年のラパポートらの論文で公表されています。J Altern Complement Med. 2012 Aug; 18(8) 789-97

ですから、施術を受けると、とても幸せな気持ちになれます。以前お出でになったお客様で、「お母さんに抱かれて、擦ってもらっているような気持ちだった。」と、印象を仰った方がありました。

一方で、日本赤十字看護大学の川原さんらは、2009年に、看護師によるタッチには、ストレス、不安、苦痛を軽減する効果があり、手や足へのマッサージには安楽の効果が、全身あるいは背中へのマッサージにはリラクゼーション効果がある、と公表しています。Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol. 8 No.3 ,pp91-100(2009)

また、スウェーデンの小学校では、ホームルームで子供たちが輪になって、前の子の背中を擦る「タッチセラピー」を取り入れたところ、学童の問題行動が激減したのだと。人との触れ合いの大切さを物語っています。

つまり、タッチ、触れ合い、マッサージいずれも「タッチコミュニケーション」することで「オキシトシン」が分泌され、安心感や安らぎ、リラックス、気持ちよさに通じるのだと思います。

それでは、「オキシトシン」の分泌量に違いはないのでしょうか。マッサージに限定して考えます。スウェディッシュマッサージ、アロママッサージ、ロミロミ、アーユルベーダ、その他にもいろいろとあります。

私は違うと信じています。これまでお出でいただいたお客様からいただいた言葉の数々。

・ゆっくりとした時間の中をたゆたっていたよう
・今までに経験したことのない施術
・体の内面から本当に暖かく感じる
・母親に抱かれて擦って…(上述)
・マッサージを受けた日は、とてもぐっすり眠れる
・翌朝、驚くほど目がパッチリと開く

これも以前記載しましたが、C触覚線維。秒速5cmくらいの速さで擦ると、最もリラックス状態をもたらし、気持ちよく感じるのだと。ちなみに、秒速3cm以下、秒速10cm以上では感じないそうです。

そこで、「オキシトシン」を直接見ること(可視化)は出来ないのだろうか、と考えました。調べてみると、ありました。

・2022年9月29日 大阪大学と金沢大学の研究グループが開発。オキシトシンの脳内での挙動を直接観察するため。
・2022年8月26日 慶應義塾大学と横浜国立大学の研究グループが開発。
・2022年7月22日 理化学研究所と福島県立医科大学のグループがオキシトシン神経細胞の脈動を捉えることに成功。
その他、産業医科大学、聖路加国際大学などからも報告があります。

ただ、タッチの違いとオキシトシン分泌量の差異は、検証されないのでしょうね。

唯一言えることは、スウェディッシュマッサージは本当に寝落ちされるマッサージです。是非体感してみてください。

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