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【コラム】「質の良い睡眠」と自律神経(1)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

今日から、「睡眠」について、考えてみたいと思います。「睡眠」には自律神経が関与していて、特に副交感神経が大きく関わっています。

8月2日の投稿、「自律神経」の乱れが老化を招く?(1)で、交感神経は年齢を重ねてもさほど大きく変わらないのに、副交感神経は男性で30才、女性では40才から、10年で15パーセントの割合で、加齢とともに低下していくことを紹介しました。

すると、30代や40代から自律神経のバランスが崩れるため、「睡眠」に影響を及ぼすの?と思ったためです。

朝起きた時に、「あー気持ちいい。」と感じる日もあれば、「何かスッキリしない、寝た気がしない。」と思うことがあると思います。これが「睡眠の質」の違いですよね。

もう50代だから、60代だから、と諦めてしまうのではなくて、「睡眠の質」を良くする方法を探して行きたいと思います。

その前に統計から、

1) OECD(経済開発協力機構)の調べによると、日本人の平均睡眠時間は、世界で最も短く、睡眠の質の満足度も低い結果が出ているそうです。

2) 厚生労働省の平成28年「国民健康・栄養調査」によると、男女ともほぼ5人に1人(約20%)が、睡眠があまりとれていない人、全くとれていない人の合計なんだそうです。

なぜこれほどまでに睡眠時間が短いのか、仕事、家事に追われて睡眠時間が削られる、夜型の生活と言った物理的な要因と、その他ストレスの関与も考えられます。

アメリカでの研究報告ですが、「睡眠時間が7時間未満の人は、睡眠時間が8時間以上の人に比べて、3倍以上風邪を引きやすい」と言う結果が出ているそうです。

また、寝つきが悪い、夜中に何度も目を覚ますなどによって「睡眠の質」が落ちると、感染リスクが高まるとのこと。

この事は、睡眠時に副交感神経が優位になることで、免疫機構を維持・調整・強化しているのに、睡眠が満たされないことで感染しやすくなっているためだそうです。

さらに、睡眠後数時間の深い眠り(90分程度)では細胞修復や再生を行う「成長ホルモン」が分泌されますが、睡眠が充足されていないと、感染からの治癒が遅れたり、疲労感が残ったりするそうです。

以下、次回につづく。

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