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【コラム】「質の良い睡眠」と自律神経(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

昨日は、日本人は睡眠に満たされていない人が多いこと、睡眠の質が低いと病気に罹りやすいこと、疲労感が残ることについて書きました。

では、どのようにすれば睡眠の質が向上するのかについて考えてみます。その前に。

まず、「体内時計」です。人間には1日周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっています。そのため、意識しなくても日中は体と心が活動モードに、夜間は休息モードに切り替わります。ですから夜になると、自然なまま眠りに導かれます。

「体内時計」は、諸説ありますが(24時間と10分とか、24時間と30分、あるいは25時間など)、おおむね24時間と少しでサイクルしているそうです。これは、地球の自転周期に同調してのもの。

さらに凄いことに、体内時計のタイミングを外界の明暗周期に一致させるシステム(同調機構)があるそうです。このため、地球の公転による季節変化(日照時間ご異なる)や時差にも対応できるとのこと。

しかし、ズレを修正しないと誤差が拡大していきます。1日の始まり「朝日を浴びる」でリセットされ、そこから約24時間のサイクルが開始されるのだと。この時のトリガーが朝日に含まれる「青色のスペクトル(光の成分)」。

すると、スマートフォンやパソコンの液晶画面のブルーライト。これが何か悪い事をしそうな予感がしますね。

「体内時計」の中心は、脳の「視交叉(しこうさ)上核」と言う部位にあります。そして、カラダのほぼ全ての臓器にも体内時計があり、脳の体内時計からの指示で、様々な生体リズムを刻んでいるそうです。例えば、血圧の日内変動、ホルモン分泌、自律神経の調節なども、体内時計の刻む生体リズムなんだそうです。

次に、「睡眠ホルモン」と言われる「メラトニン」ですが、脳の松果体(しょうかたい)と呼ばれる部分から放出されるホルモン。朝日を浴びて「体内時計」がリセットされると供給停止。目覚めて14~16時間後に体内時計の指示で、再分泌されます。分泌量が多くなると、体の深部体温が低下していき、徐々に眠くなってきます。ですから、朝起きてから15時間程度経過すると、自然に眠りモードになっていきます。

このメラトニンは、眠りを誘導する他に、抗酸化作用によって新陳代謝を促すこと、疲労回復作用があり、予防医学的な観点やアンチエイジング効果が期待され、注目されているホルモンの1つだそうです。

以下、次回につづく。

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