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【コラム】「質の良い睡眠」と自律神経(6)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

昨日は、睡眠と言う「活動」(体内のあらゆる不具合をリセットし、翌日の活動に備える)と言うことについて書きました。今日は、睡眠のパターンから考えてみたいと思います。

厚生労働省のe-ヘルスネット:「眠りのメカニズム」に典型的な健常成人の睡眠パターンが掲載されています。

人の睡眠は、その睡眠深度によって、1~4によって分けられており、深い3~4をノンレム睡眠、浅い1~2をレム睡眠と呼んでいます。

寝入りばなから90分ほど深いノンレム睡眠が続き、その後約90分周期で、レム睡眠とノンレム睡眠のセットが繰り返されています。そして、入眠から4時間経過すると、最も深い深度の睡眠は出現しなくなります。

一般的に、ノンレム睡眠は大脳皮質の冷却を集中的に行い休養を取らせていると言われ、レム睡眠では、主に体を休め、筋肉が弛緩しエネルギーを節約していると言われています。また、ここで大切なのが、レム睡眠では、交感神経が優位に立っていると言うこと。

ただ、「眠りのメカニズム」は、信用に値する情報だと思いますが、別の情報として、睡眠中及びその前後の脳の温度とメラトニン生成量、副腎皮質ホルモンの分泌量を示したグラフでは以下の情報があります。

1) 脳の温度は入眠前から徐々に下がり始め、入眠後6時間(起床の2時間前)で反転し上昇し始める。

2) メラトニン分泌量は入眠前から徐々に増え始め、起床前(約3時間)から減少に転じる。

3) 副腎皮質ホルモンは、起床の3~4時間前から急激に分泌されてくる。

するとこのグラフからは、脳疲労の回復には6時間以上の睡眠が必要で、副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)によるストレス緩和を優位に働かせるためには、7時間の睡眠が望まれ、メラトニン分泌もその事を支持していると言える。(眠りのメカニズムが示したグラフからの私見、理想論です)

しかし、実際には「日本人は世界的に見て睡眠時間が短く、十分な睡眠が取れていないと感じている人も多い(20%)」です。

自律神経の名医が実践する「寝入りが9割」の睡眠技術では、自律神経を整え、腸内環境を良い状態に保ちながら、寝入りの90分のノンレム睡眠の質を高めることで、6時間前後の短い睡眠時間でも睡眠不足のダメージはリカバリーできるとされています。

スタンフォード大学医学部西野教授の著書「最高の睡眠」の中でも、入眠直後の「黄金の90分(ノンレム睡眠)」が最も重要であることが示されています。

以下、次回につづく。

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