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【コラム】スウェディッシュマッサージで眠りに落ちるわけは?(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

前回は、「何故、スウェディッシュマッサージの施術を受けると直ぐに眠りに落ちるのか」と言うことに興味が湧き、調べたところ、その原因が、一般的な睡眠の過程で起きている、メラトニン放出量の増加と脳内温度の上昇によるとは考えづらいと言う所までを書きました。

では何故、どのような機構で眠りに落ちるのか?さらにいろいろと調べてみました。この中で関係しそうな事柄を列挙してみます。

1) 深い眠りのノンレム睡眠は、大脳皮質の発達した高等生物で多く見られ、酷使した大脳皮質を冷却し、休養させるためにある。
2) ノンレム睡眠中の、脳内の扁桃体基底外側核での一時的なドーパミン濃度の上昇が、レム睡眠開始に不可欠である。
3) 脳の中に睡眠を起こす部位があり、この部位が活発に働くことにより眠りが起きる。
4) 周期性四肢運動障害とむずむず脚症候群に対する治療として、就寝前に脚をマッサージして筋肉緊張を緩和させ、ドーパミン機能を高める薬を眠前に使う。
5) 「昼間の耐え難い眠気」、「笑ったり・ビックリすると全身の力が抜けてしまう(情動脱力発作)」を示す「ナルコレプシー」と言う睡眠障害が知られている。
6) 筑波大学の研究チームが、脳内たんぱく質のリン酸化レベルが睡眠欲求を左右することを明らかにした。
7) 眠気が強くなると眠ってしまいますが、眠気が脳内でどのように制御されているのか、全く分かっていない。
8) 睡眠と覚醒を切り替えるスイッチに、眠気がどのように結びついているのか、全く分かっていない。
9) 眠気の正体が、脳内の特定のたんぱく質のリン酸化によることが分かってきた。
10) アデノシンとその受容体が結合し、視床下部にある睡眠中枢を活性化するとノンレム睡眠を誘発する。
11) 脳内で、アデノシン受容体を活性化する素材が、睡眠促進効果を発揮する。ある清酒酵母にこの作用があることを確認し、睡眠促進のためのサプリメントを上市した。

このようにピックアップしたものの、スウェディッシュマッサージの睡眠促進効果と合致しそうな項目は、筋肉緊張の緩和くらい。

1つ追加するならば、他の施術(アロママッサージ、鍼灸、指圧、その他のマッサージなど)と比較して、肉体の温度上昇が挙げられる。

しかしながら、やはりこれだけでは満足した回答とはならない。が、お客様が気持ち良く眠っていただけるならば、それはそれでいいのかも。

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