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【コラム】スウェディッシュマッサージで眠りに落ちるわけは?(1)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

今年2月のグランドオープン以来、たくさんのお客様に来ていただいています。ありがとうございます。

4つのコースメニューを設定していますが、どのコースのお客様も、決まって(およそ10分以内には)眠られます。

スウェディッシュマッサージは、世界一気持ちのいいマッサージとも、世界一眠りに落ちやすいマッサージとも言われますが、まさにその通りです。

お客様に、リラックスしていただき、気持ち良くなっていただき、それで眠られるのだからそれでいいではないか。と、思いますが、その理由、そのメカニズムはどう言ったものなのか、とても興味が湧いてきます。

私が通っていた、スウェディッシュマッサージのスクールで、① 机上での学び(歴史、解剖学、生理学、衛生理論など)、② 技術習得、③ 実技演習、④ 卒業試験、がありましたが、④ の卒業試験は、先生の体に施術して、先生が眠りに落ちたら合格、と言ったものでした。

では、いったい何故、スウェディッシュマッサージでは眠りに落ちやすいのか、眠りについてそのメカニズムを調べました。

まず、ヒトの睡眠(眠気)は、大きく2つのシステムで形成されているのだと。

1) 起きている間(覚醒中)の疲労蓄積による睡眠欲求。本人にとって、十分な時間だけたっぷり眠ると、睡眠欲求が消失して覚醒するのだそう。
2) 覚醒力。覚醒力は体内時計から発信され、決まった時刻に増大し、睡眠欲求に覚醒力が打ち勝った時にヒトを目覚めさせるのだと。

そして、睡眠と覚醒をコントロールするために、体内時計が生体機能を総動員するのだそうです。

例えば、活動する日中、脳の温度を高く保ち、夜間は体から熱放射し、脳を冷却します。このため、眠気が強くなる時間帯と、脳が急に冷える時間とが一致しています。また同じ頃、体内時計ホルモンであるメラトニン(睡眠ホルモンと言われています)が分泌され始め、入眠を促します。そして、朝方になると覚醒作用を持つ副腎皮質ホルモンの分泌が始まり、脳の温度も高くなり、覚醒を迎えます。

ただ、これらは睡眠のサイクルを考えたときのメカニズムであって、マッサージの施術中の眠りとは異なります。

何故なら、施術を開始すると、急にメラトニンが大量放出される(取り分けスウェディッシュマッサージに限って)とは考えづらいですし、同じく、脳温度が急激な低下を来すとも考えづらいからです。

以下、次回につづく。

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