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【コラム】ストレスと免疫機構

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

昨日は、造血の仕組みについて書きましたね。

今日は、ストレスが「白血球(免疫機能)」に与える影響について書きたいと思います。

まず、「ストレス」とは?定義があるんです。医学辞典などでみてみると、「生体に有害な影響を及ぼす要因」なのだそうです。つまり心と体にとって喜ばしくないことなのだそう。

そして、人はストレスを与えられると、交感神経が優位に立ち、イライラしやすく、肉体的には、動悸、血圧上昇、食欲低下などの症状が出ます。この様な状態に置かれると、白血球の中で「顆粒球」の割合が増加し、逆にリンパ球の割合が減少するのだそう。顆粒球には、好酸球、好中球、好塩基球の3種がありますが、中でも好酸球の割合が増加するそうです。

顆粒球は、いずれも異物を貪食し、自らが発生させた活性酸素によって外敵を殺傷します。しかし、活性酸素が増え過ぎると、その強力な殺傷能力によって癌の発生、転移、再発に関与することが知られていると。

また、顆粒球の貪食能によって粘膜や組織に炎症性の障害を起こしやすくなり、病気を発症しやすくなるとも。

さらに問題が。

ストレス状態で過剰な顆粒球(とりわけ好中球)が、さらに少量になっているリンパ球の働きを抑制すると。ですから、ストレスフルな状態では、侵入してきたウイルスや病原菌の殺傷能力が低くなるんですね。

ところで、白血球の免疫機能について書いておきますね。

単球から分派した樹状細胞は、異物を取り込み、形状記憶し、その特徴をリンパ球に教える働きを。

同じく単球から分派したマクロファージは、異物を貪食するとともに、獲得免疫の司令塔、ヘルパーT細胞に情報伝達します。また、マクロファージは、細菌、ウイルス、ダニ、ホコリ、花粉、何でも食べると。

好酸球は、寄生虫感染に対する防御を。
好中球は、細菌、真菌に対する防御を。
好塩基球は、あまり特徴もなく、白血球の中でもわずか1%未満の存在率だと。ただ、さまざまなアレルギー反応に関与していて、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデスや炎症性腸疾患など)で作用が認められると。

以下、次回につづく。

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