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【コラム】小鳥たちの「会話」に思いを馳せる。

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

以前、小鳥の言葉について、2人の鳥類学者のお話を書きました。1人は京都大学白眉センター助教の鈴木俊貴さん。もう1人は米国のアイリーン・ペパーバーグ博士。

鈴木俊貴さんは、「シジュウカラ」が20以上の言語を持つこと、それらを組み合わせて話していること、文法があること、つまり「言語能力」があることを証明しました。

また、アイリーン・ペパーバーグ博士は、インコ科の「ヨウム」を試験対象として言語を教えました。それによって「ヨウム」は、100以上の「英単語」、およそ50個の「物の名前」を覚え、7つの「色」、5つの「形」、1~8までの「数字」を【理解】しました。

大切なのは、【理解】したということ。おうむ返しと言う言葉があるように、言葉の発音を覚えて真似るのではなく、言葉の意味を解釈して会話をしたり、数字を覚え計算すると言うもの。凄いことです。

ただ、ここではて?「ヨウム」の場合は、アイリーン・ペパーバーグ博士が全てを教え、鳥類に思考が出来ることを証明したわけです。「ヨウム」は、アフリカ西海岸の森林地帯に生息する野鳥です。

これに対し鈴木俊貴さんの場合、自然界に生息している「シジュウカラ」に「言語能力」があることを証明したのです。この時、「シジュウカラ」には誰も教えていないのです。

ヒトの場合、赤ちゃんが成長して行く過程で「言葉」がしゃべれるようになるのは、赤ちゃんが努力を重ねているのだと、東京大学大学院教授の針生悦子先生。

まだ言葉を知らない、話せない段階から、周りの人の会話を聞いて、徐々に脳を日本語に適応させていってるのだと。ですから、ヒトの場合は周囲の環境、教育と言うのが言語能力形成につながっているわけです。

人類の文明を遡ると、例えば古代エジプト文明 グレコ・ローマン時代(紀元前140~紀元後300年くらい)には、象形文字が登場します。クレオパトラの頃です。言語による会話も、物を記録し、後世に残すことも出来ました。

しかし、「シジュウカラ」には、教科書もなければ、棒を握って地面に字を描くことも出来ません。教えてくれる”先生”もいないのです。

なぜ「シジュウカラ」は、言語を持てるようになったのでしょうか。

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