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【コラム】”糖”の功罪(1)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

1ヶ月余り前、2022年10月11日のNHK・BS「ヒューマニエンス40億年のたくらみ」では、「”糖”ヒトが手にした禁断の果実」と題して放映されました。

生物の代謝エネルギーの基本はブドウ糖。ですから、ブドウ糖がなければ生きていけません。

肉食動物や草食動物などは、摂取したアミノ酸や食物繊維などから、肝臓内で糖を作っている(糖新生)とのこと。これに対しヒトは、調理でも砂糖やみりん、料理酒を使い、間食やデザートでもふんだんに糖を摂取しています。

このことについて、獣医は、動物の方が正しいと。しかしながら、ヒトが糖を摂取する理由は、脳のエネルギー消費量が凄まじいからと言う理由付けも。

脳のエネルギー源はブドウ糖のみ。であって、脳によるブドウ糖消費量は、ヒトの全ブドウ糖消費量の25%にも上るのだと。極めつけは、脳にブドウ糖が届かない状況が5分間続けば、脳細胞が死ぬのだと。

一方で、同志社大学生命医学部教授の米井嘉一先生によると、「ブドウ糖が血中に溢れると血管がボロボロになる」とも。

たんぱく質と炭水化物(糖)が反応することを糖化反応と言います。そして、この糖化反応は固形物を生じてしまいます。近年、動脈硬化の要因の一つに、この糖化反応があることが分かってきたのだそう。

さらに、糖化反応は「老化現象」で、シミやシワ、白内障、アルツハイマーへの寄与も。怖い話です。

しかし、怖いとばかりは言っていられないですよね。日本人の主食は、何と言っても「白いご飯」。炭水化物です。炭水化物は、ブドウ糖の固まりですから。必要な量は摂らなければ。

私がよく書いています「セロトニン」。糖の摂取は人間の喜びの側面がありますから、美味しいケーキや、お気に入りのスイーツを食べた後には、たっぷりと「セロトニン」が放出されています。これと同じく、「ドーパミン」、「ノルアドレナリン」も分泌されることが分かっています。

ただし、「砂糖を食べると、幸せが感じられる」と言う状態が頻繁に繰り返されると、脳はこの快感が癖になってしまいます。これが恐ろしい「砂糖依存性」。

何事も、ホドホドに。

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