更新情報

【コラム】”糖”の功罪(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

前報では、「糖」の功罪として、糖の摂取によって「セロトニン」、「ドーパミン」、「ノルアドレナリン」が分泌されること。

しかし、一方では、たんぱく質と炭水化物(糖)が反応(糖化反応)すると、血管がボロボロになり、動脈硬化の要因となること、またそれが老化現象であることを書きました。

また、前報では書きませんでしたが、白砂糖を多量に食べると、膵臓がビックリして、慌ててそれに見合う多量のインスリンを放出します。

しかし、膵臓が検知する迄にはタイムラグがありますから、実際には供給過多になってしまいます。その結果、「低血糖症」をお越し、頭痛や鬱症状を生じることも(大阪教育大学 生田 2014年)。

加えて、一日の砂糖消費量が150kcal増すごとに、二型糖尿病の発症率が1.1%増えるそう(大阪教育大学 白澤 2015年)。

とは言うものの、いい点も有ります。浜松医科大学名誉教授、NPO法人「食と健康プロジェクト」理事長の高田明和先生によると、ブドウ糖がヒトの認知力、記憶力を向上させることが明らかに。

加えて、ラットでの試験結果ではあるものの、ブドウ糖投与によって、脳の中の海馬と言う部分のブドウ糖量が増加、位置記憶が向上したとのこと。

最後に、砂糖を舌の味蕾(味覚を感じるポイント)にある砂糖受容体に与えると、脳の快感中枢(側坐核)の刺激を経て、中脳水道周囲核を刺激、結果、βエンドルフィンを放出するのだそうです。

英国スワンセア大学のベントンらは、ヒトの場合、血糖値と記憶力の相関について、血糖値が高い時に記憶力が大幅に高まることを確認し、さらに、ブドウ糖投与によって文章作成能力や、文章の理解力が著しく向上することを確認しているのだと。

本当に「糖」とは、禁断の果実。ほどほどに、上手にお付き合いしたいものですね。

PAGE TOP