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【コラム】血液クレンジングをご存じですか?

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

ヒトは健康なとき、その事が当たり前だと思ってしまいがち。そのため、どのようにして体が健康に維持されているのか、疑問に思うことはなかなかありませんね。

血液は、体中を廻って、酸素や栄養分を末端組織まで運び、変わりに二酸化炭素や老廃物を受け取っているわけです。

この汚れた血液は、「腎臓」に送られ、血液を濾過して「尿」として、老廃物や水分を排泄しています。もう少し具体的には、血液の全量ではなく一部が、腎動脈を通って腎臓内に取り込まれ、糸球体という所で濾過され、濾過された液体の中で必要な栄養分と水分(の必要量だけ)は再吸収されます。

ところで、話はかなり異なりますが、「血液クレンジング」と言う言葉をご存じでしょうか?

端的にいうと、およそ100mlの血液(静脈より)を専用ボトルに取り出し、その血液にオゾンを注入。この後、再び血液を体に戻すと言う「血液浄化」を目的とした「医療行為」です。「自由診療」です。

オゾンと言えば、オゾン殺菌、オゾン漂白を連想してしまいます。

歴史的には、ドイツで1957年にオゾン発生器が開発されて以来、ヨーロッパでは40年以上の長い歴史のある、広く認知されてきた治療法とのこと。保険適応されている国もあり、また、イギリスでは王室で採用されているとか。

疲労回復、生活習慣病(メタボ、肥満、高血圧、高脂血、糖尿病)、不定愁訴、肌の老化、アトピー、アンチエイジングなどに有効だとされています。

ただ、私は絶対に血液クレンジングなんてしません。

「日本酸化療法医学会」に加盟している、全国約160以上のクリニックで実施されており、1回数万円の自由診療とのことですが、血液をオゾンに晒すなんて、DNAの異常や発癌性の促進に直結すると私は思います。

そもそも日本に、この「医療行為」に関するエビデンス(科学的根拠)が無いんですね。

島根大学の大野先生の話として、糖尿病患者が足を切断する原因となる潰瘍の治療に有効かどうか、検証した結果、「オゾン療法の有効性に関する結論を導くことはできなかった。」とのこと。

誇大な宣伝文句に惑わされない、過大な期待は抱かないほうが良いように思います。

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