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【コラム】神話の国出雲・神々の国出雲(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOのセラピストの夫です。

前話では、稲佐の浜とお砂取りについてお話しましたが、「稲佐の浜とお砂取り」についてもう少し補足します。

稲佐の浜は、出雲大社から1kmあまり、ほぼ真西に位置していて、白くて長い奇麗な砂浜に青い海岸線がとっても映えます。この砂浜に接するように弁天島という、高さ20mほどの巨岩の島がポツンとあります。

この弁天島の上の方に鳥居があって、「沖御前神社」という神社が。ここには海の神、「豊玉彦命(とよたまひこのみこと)」が祀られていて、豊玉彦命は娘の豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と2人で漁業、漁師を守ったといわれています。

ここで驚くべき事実が。「豊玉彦命」は、初代天皇とされている『神武天皇』曽祖父、娘の「豊玉姫命」はお祖母ちゃんなんです。天皇家は、初代「神武天皇」から数えて、現在の「今上天皇」が第126代となるわけですが、その初代天皇のおばあちゃんとひいおじいちゃんが守っている海と考えると、稲佐の浜の砂には相当なご利益がありそうな気がしますね。

さらに、この「稲佐の浜」は、日本(豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに))を統一した「大国主命」に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、孫に治めさせようと考え、建御雷神(たけみかずちのかみ)と天鳥船神(あめのとりふねのかみ)に命じ、談判させた場所。

国を譲る代わりに、立派な住まいが欲しいと言ったことから「出雲大社」が創建されました。なので、稲佐の浜はとても重要な場所なんです

さて「お砂取り」はここからスタート。「豊玉彦命」様に手を合わせ、ここ「稲佐の浜」の砂をあらかじめ持ってきておいたジップロックに頂戴します。そしてこれを持って、『出雲大社』へ。

出雲大社の敷地はとても広く、いろいろな建物があります。出雲大社の正面中央の「拝殿」、その後ろの「御本殿」、その真後ろの「素鵞の社(そがのやしろ)」が「稲佐の浜から持ってきた砂」を物々交換できるところ。

「素鵞の社」には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られていて、そもそもパワーある稲佐の浜の砂に素戔嗚尊がパワーチャージした砂があるということ。なので、できるだけ「古い砂」、砂箱の下の方の砂がいいように思います。

つづく。

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