スウェディッシュマッサージの特徴

スウェディッシュマッサージは、少量のオイルを使い、ゆっくりした動きが特徴です。表層の筋群はもちろん深部の筋組織まで刺激を与えて、しっかり揉みほぐしていきます。
さらに、ゆっくりとした動きのマッサージは、外皮、筋肉、血管、リンパ管、神経及び内臓の働きにも効果を与えます。

スウェディッシュマッサージの効果効能

  1. 筋肉の痛みや緊張を和らげ、コリをほぐしリラックス
  2. 筋肉の調子を整え、筋肉の老化を遅らせる
  3. 幸せホルモン「オキシトシン」を分泌し、ストレス緩和などの効果
  4. ホルモンバランスが良くなり体調不良の改善
  5. 自律神経が整い、眠りの質が向上
  6. 胃腸を整え、消化の促進、便秘が改善
  7. リンパの流れ、血流が良くなり新陳代謝が活性化
  8. 白血球を増やし免疫力向上
  9. 血圧を下げる

スウェディッシュマッサージの歴史

スウェディッシュマッサージを作り上げたのは、パー・ヘンリック・リン(1776-1839)と言われています。彼は詩人であり、医師であり、フェンシングの教師も経験しています。リンは彼独自のマッサージシステムを確立するため多方面を回り、マッサージや体操を学ぶとともに自身の体操運動が体にどのような影響を及ぼすのかを理解するため解剖学も学んでいます。

リンは、1813年にストックホルムに戻り、スウェーデンで唯一の保健体操師・マッサージ師を養成する体操中央研究所を設立しました。その頃のスウェーデンは大国ロシアとの戦争に敗れ、国民は疲労と貧困に困窮し、兵士は傷つき戦闘意欲も失っていました。
そんな折、スウェーデン国王からリンに対して、「子供から大人まで国民全てを健康に導くものを考案せよ」と指示がありました。ここで誕生したのがスウェディッシュマッサージです。
「人の、手によるふれあい、スキンシップを通じて誰もが出来るエネルギーの交流と運動機能を向上させる」現代のオイルマッサージの源流となるマッサージです。

その他近年の研究事例から明らかとなったこと

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  1. 乳がん女性の免疫力向上
  2. 小児ぜんそくの症状緩和
  3. 手根管症候群(長期透析に依存した関節痛)の痛みの軽減
  4. 未熟児の赤ちゃんの体重増加
    出典:ウォールストリートジャーナル2012年3月13日
  5. オキシトシン(愛情ホルモン、癒やしホルモン)の増加
  6. コチゾール(ストレスによって放出されるホルモン)の減少
  7. 炎症やアレルギー反応に関連するサイトカインの減少

Rapaport医師の研究報告

ゲルマニウム温浴について

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ゲルマニウムとは

ゲルマニウム温浴に用いる有機ゲルマニウムは自然界の植物の中に存在しています。中でも高麗人参、さるのこしかけ、田七人参など漢方生薬に利用されているものにゲルマニウム含有量が多いことが知られています。
身近なところでは、にんにく、しいたけ、はとむぎ、蜂蜜、アロエの葉等にも含有されています。
また、有名な奇跡の泉「ルルドの泉」にも有機ゲルマニウムが豊富に含まれており奇跡の原因がこの有機ゲルマニウムにあると言われています。

(1) 当サロンでは安全性の確認された高純度の水溶性有機ゲルマニウムを使用しています。
(2) ゲルマニウム温浴とは水溶性有機ゲルマニウム粉末を溶かした42~43℃のお湯に手足を浸けて行う温浴です。ゲルマニウムは皮膚呼吸によって体内に取り込まれます。また、一度体内に入ったゲルマニウムは24時間後には体外に排出されます。
この時、ゲルマニウムは体内で発生した毒素、老廃物等を一緒に体外に排出して各器官の働きを蘇らせる効果があると言われています。

ゲルマニウム温浴の効果

(1)脂肪燃焼効果
1回20分の部分温浴ですがその消費カロリーは600kcalで、エアロビクス約2時間分に相当すると言われています。手足を温浴水に浸しておくだけで、新陳代謝が活発化し大量発汗、体脂肪が燃焼して効率よくカロリー消費でき、デトックス効果もあります。
(2)生理学的効果
  • 有機ゲルマニウムは体内のインターフェロンを誘発し、ナチュラルキラー細胞やマクロファージを活性化させ、免疫力を高めることで自然治癒力を高めます。
  • 有機ゲルマニウムが体内に取り入れられることで、体内の酸素量が増加します。有機ゲルマニウムによって増えた酸素が血液によって全身の細胞に運ばれ新陳代謝を活性化し身体機能の修復を行います。

たとえば、便秘、自律神経機能、心肺機能、肌のターンオーバーなどに効果的と言われています。

スウェディッシュマッサージの効果効能とその医学的根拠

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実際に「スウェディッシュマッサージ」に、どのような効果が期待できるのか?根拠はあるのか?そういったところを記述したいと思います。

スウェディッシュマッサージの誕生とその理念

1813年に、“パー・ヘンリック・リン”はストックホルムに「体操中央研究所」を設立しました。

その当時、ロシアとの戦争に敗れ疲弊していた国民を、健康に導くものを考案するようスウェーデン国王の命を受け、予防医学の観点から、「心身の健康の保持・増進」 = 「人の手によるふれあい、スキンシップを通じてエネルギーの交流と運動機能を向上させる」と言う考えのもと「スウェディッシュマッサージ」を考案しました。(出典:Axelson HP)
ですから、私の目的としているところと、状況は異なるものの、そもそもの概念は合致しています。
では、人の手による「ふれあい」、「スキンシップ」で、本当にエネルギー交換や運動機能の向上が達成されるのか?と言う疑問が出てきます。

人の手による「ふれあい」、「スキンシップ」に、どのような効果が期待できるのか

日本赤十字看護大学の川原らは、Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol.8 No.3,pp91-100(2009)で、以下の研究報告を行いました。

  1. ストレス状況下における看護師によるタッチには、ストレス、不安、苦痛を軽減する効果がある。
  2. ナーシングホームやホスピスの入居者、癌患者へのハンドマッサージやフットマッサージには、安楽や症状緩和の効果がある。
  3. さらに、全身/背部マッサージにはリラクゼーション、疼痛緩和、皮膚温上昇の効果がある。

したがって、ストレスの軽減緩和、リラクゼーション、疼痛緩和、皮膚温上昇の効果が、スウェディッシュマッサージに限らず「マッサージ全般」に認められることになります。

(注)アロママッサージで用いるエッセンシャルオイルとスウェディッシュマッサージで用いるエッセンシャルオイルには、大きな違いがあります。スウェディッシュマッサージ専用オイルは、揮発性に乏しいため、オイル蒸発に伴う蒸発潜熱による体温低下作用が極力抑えられます。加えて粘性が高いため、摩擦抵抗が比較的高めになることで、さらに皮膚温上昇の効果が、アロママッサージ等よりさらに大きく期待されます。

スウェディッシュマッサージ効果の医学的証明(その1)

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米ニュースサイト「ウォールストリート・ジャーナル」電子版(2012年3月13日)に掲載された記事からの要約紹介となりますが、ここ数年の研究で、スウェディッシュマッサージに以下の効果が確認されました。

  1. 乳がん女性の免疫力を向上
  2. 子供のぜんそくの症状が軽減緩和
  3. 手根管症候群(おおよそ10年以上継続した長期透析患者に特有の(透析によって除去し切れなかった沈着物質の影響で)手首をはじめとする様々な部位の関節等の痛みの症状:相当な痛みだそうです)の痛みの軽減
  4. 未熟児の赤ちゃんの体重の増加

スウェディッシュマッサージ効果の医学的証明(その2)

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Rapaport MHらの、J Altern Complement Med. 2012 Aug;18(8) 789-97.に掲載された論文では、スウェディッシュマッサージの施術前、施術中、施術後の3回に渡って血液採取し、血液中の次の成分を調べその結果を報告しました。

  1. オキシトシン(愛情ホルモン、癒やしホルモンなどと表現され、注目されている)の増加
  2. コルチゾール(ストレスを受けて放出される副腎皮質ホルモン)の低下
  3. 白血球(免疫力を高めるリンパ球)の増加
  4. 炎症やアレルギー反応に関連するサイトカインの減少

つまり、これらRapaportらの成果は、①安心、安らぎや癒やしを与え、②不安やストレスを軽減し、③免疫力を高め、④治癒の促進が確認されたことになります。

オキシトシン効果の事例(その1)

NHK番組「ガッテン」の2016年6月1日の放送では、『痛み&認知症に効く!「癒やしホルモン」の驚きパワー』をテーマに、「オキシトシン」の効果が取り上げられました。

  1. 強い痛みが大幅に軽減
  2. ストレスが軽減
  3. 認知症患者の徘徊回数の減少
  4. 血圧の低下

オキシトシン効果の事例(その2)

2014年7月13日の日本経済新聞(朝刊)では、概略次のような紹介がありました。

  1. 安心したからオキシトシンが作られるのか、オキシトシンが作られて安心感が高まるのか、原因と結果の関係がまだ十分に解明できていない面はあるとしながらも、「オキシトシンを促す行動や活動を意識すれば、日々健やかに過ごせる可能性が高まるのではないか。」
  2. 医学研究として、東京大学や金沢大学などのグループがオキシトシンを自閉症治療に生かす試みも出てきました。

総括/スウェディッシュマッサージの医学的根拠

  1. 看護の場面でも「手でさする、なでる」などの行為が重要であることが認識されてきています。
  2. 「なぜか」という理由はさておき、①乳がん患者の免疫力の向上、②ぜんそく症状の軽減緩和、③痛み(手根管症候群患者で確認)の軽減、④未熟児の体重増加が認められました。
  3. Rapaportらの成果として、①幸せホルモン「オキシトシン」の増加、②ストレス軽減、③免疫力の向上、④炎症やアレルギー反応に対する治癒力の向上が確認されました。
  4. スウェディッシュマッサージによって、「オキシトシン」の増加が認められたが、このホルモンの可能性について様々な研究が開始され、自閉症、認知症といった心療分野(こころ)への効果が確認されようとしています。
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