こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOのセラピストの夫です。
前話では、稲佐の浜について詳しく書きました。ここからは、出雲大社。
正門の「勢溜(せいだまり)の鳥居」をくぐり、二の鳥居、銅の鳥居(重要文化財)を過ぎると正面に大きなしめ縄の拝殿が。ここは誰もがお願い事をするところ。
拝殿のすぐ奥に本殿があります。本殿は「天下無双の神殿」と言われ、国宝に指定されています。この本殿は神聖な場所とされ、参拝者は中に入れません。正面は4~5mくらいの隙間というか、開け放たれた状態で中を見ることはできますが、腰上位の柵があって、いかにも入場禁止。
隅の方に「私は門番だ!」という感じのおじさんがいらしたので、「写真撮ってもいいですか?」と聞くと、「正面はダメです。周りからならいいですよ。」と。というのも、本殿正面の4~5mの空間を除くと、ぐるっと一周、本殿を囲んで木の塀が張り巡らされています。その隙間から写真を撮れということ。
本殿にはもちろん、主祭神の大国主命が鎮座していますが、その場所は御神座という所。主祭神だから本殿正面を向いて座っていると思いがちですが、間取りの関係で、本殿の左側を向いて鎮座されています。なので、本殿を取り囲む塀の左側(真西)にあたる所に「ここが大国主命の正面。ここから拝んでください。」と立て看板があります。
また、御本殿には主祭神の大国主命様のほかに、5柱の神様と、大国主命様の御子神が祀られています。
素鵞の社は、お砂取りをする場所。素戔嗚尊が祀られています。素戔嗚尊と言えば「ヤマタノオロチ」退治の神話で有名。知恵も、絶大なパワーもあると私は信じています。素戔嗚尊の奥さんは「クシナダヒメ」。「クシナダヒメ」に一目ぼれしたから「ヤマタノオロチ」退治したという考え方も出来ますが。
ところが、素戔嗚尊には、母親不詳の「スセリビメ」という娘がいます。この「スセリビメ」に大国主命が一目ぼれし、正妻として迎えたんです。ですから素戔嗚尊は大国主命の義理のお父さん。しかし、大国主命とスセリビメとの間には子供ができなかったんです。
一方、素戔嗚尊と「クシナダヒメ」の間には「ヤシマシヌミ」という子供が生まれました。この子の子孫に大国主命がいます。なので、素戔嗚尊は大国主命の義理の父であり、6代前のご先祖様でもあるわけです。
つづく。