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【コラム】「コーヒー」は、体にいいの?悪いの?(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。
今日も、引き続きコーヒーの効果について。

「クロロゲン酸(ポリフェノール)」には、抗酸化作用がありますから、昨日紹介した効果の他にも、ガンや、動脈硬化の発症リスクの低下があります。この点についての研究結果は多数報告されています。
また、アメリカ国立衛生研究所が14年間、40万人からデータを収集し、コーヒーを1日2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて、全死因死亡率が、男性で約10%、女性で15%低かったと報告しています。

ハーバードメディカルスクールのサンジブ・チョプラ医師が、「カフェインは中枢神経刺激剤として作用し、心拍数や血圧を上昇させ、頭が冴え元気になったように感じさせる。また、運動能力を高める生理作用がある」としています。これにも裏付けデータがあり、カフェイン入りのコーヒーを飲むと、運動負荷テストの成績が12%向上したとのこと。
実際のところ歴史を遡ると、コーヒーは薬として服用され、古来より、カフェインの覚醒作用で、計算力、記憶力の向上、疲労抑制が判明しています。

2015年に、東京大学と国立ガン研究センターによる発表で、心臓病や脳卒中などによる死亡リスクが低下する「コーヒーを1日3~4杯飲むと、心臓病死の危険性が4割低下する」としています。
近年では、「カフェインとポリフェノール」の共にあることによる相乗効果と言われています。

最後に、「血液サラサラ効果」。コーヒーに含まれるポリフェノールの「クロロゲン酸」が、体内に入ると、肝臓で代謝されて半分以上が「フェルラ酸」と言う成分に変わり、これが血管内での血小板の固まるのを防ぎ血液が「サラサラ」に。
パーキンソン病の予防効果も報告例があるとか。

こんないいことずくめのコーヒーですが、飲み過ぎと言うか限度は無いのでしょうか。
日本の厚生労働省は、カフェインの過剰摂取は、様々な健康被害もたらす可能性があるとしていますが、数値を明確にしていません。
カナダの保健省では、カフェイン摂取量を1日400mg以下にするように呼び掛けています。
アメリカのFDA(米国食品医薬品局)も同様の数値を示しています。
この量は、コーヒー1杯(150ml)とした場合、約4杯分に相当します。

飲み過ぎは、胃炎原因ともなりますので、適量で楽しみましょう。

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