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【コラム】血液が造られる仕組み

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

前回、血液の赤血球、白血球、血小板が骨髄の造血幹細胞から造られること、そのターンオーバーが120日であること、骨髄の活動は睡眠時に活発になることを書きました。

ここで、はて?
1) 赤血球、白血球、血小板は同じ割合で造られるの?風邪をひいたときには「白血球」の値が高くなるけど?
2) 寝ている間に活発に「血液」が造られるのであれば、血液は「ストレス」に弱い?
と、疑問が湧いてきました。

回答1:赤血球は、体内で低酸素の状態が検知されると、腎臓から「エリスロポエチン」と言うホルモンが分泌され、骨髄で一生懸命「赤血球」が造られるのだそう。

話は変わりますが、日本では「慢性腎臓病」患者が1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いて、新たな国民病とも。また、この慢性腎臓病は「メタボリックシンドローム」とも関連性が深いとも。この慢性腎臓病は腎機能が低下するわけですから、上述の「エリスロポエチン」の産生能力が低下、結果、貧血に至ってしまいます。

次に、「白血球」と「血小板」ですが、とっても難しいです。

「血小板」は、肝臓から分泌されるホルモンの「スロンポポエチン」が、インターロイキン-11の作用とともに血小板産生への道筋をつけると言うような事が書いてあります。とりあえず、ホルモンはなんとなく判るとしても、インターロイキンって何?ですよね。働く対象とその目的を持った、特定の刺激を与える物質とでも考えたらいいのでしょうか。

「白血球」。これは、顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)、単球(樹状細胞、マクロファージ)、リンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)と言う最終形によって、作用するものが異なります。顆粒球コロニー刺激因子とか、インターロイキン-7、インターロイキン-3、インターロイキン-5などが作用します。

結局、体にはいろいろなセンサーがあって、「こう言う敵が来たからあなた出てきて」とか、「酸素が足りないからあなた出てきて」。本当に凄いです。

「血液はストレスに弱いのか」については、明日につづく。

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