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【コラム】血管と血液循環について(2)

コラム

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

前回は、健康で若々しい人は血管が柔らかく、血管の硬い人でも「一酸化窒素(NO)」を分泌させれば血管が柔らかくなると書きました。

ここからNHK健康チャンネル「【血管老化の予防法】血管拡張物質「NO」の働き」から抜粋。

ところで、この血管ですが3層構造で構成されているそうです。外膜(血管の外側の保護膜)、中膜(平滑筋と2種類の繊維からなり血管の伸縮に寄与)、内膜(内皮細胞と内皮下組織からなり1番内側が内皮細胞)の3つ。

この「内皮細胞」が、血流が早くなると、血管拡張物質の「NO」を放出するのだそう。すると「NO」は、中膜の平滑筋に作用して、その結果、平滑筋の緊張が弛んで血管が拡張するのだと。

血管を拡げる働きは、放出される「NO」の量に左右され、不足すると血管は硬く、十分だと血管は柔らかくなるそう。

前回は、血管を柔らかくする「ストレッチ」について書きましたが、運動を取り入れることによって内皮細胞の機能が高まり、「NO」の分泌が良くなるそうです。もちろん、「NO」を出す薬もありますが、それは病気の治療を目的とした場合。ここでは割愛します。

さて、ここからしばらく雑学です。

養命酒製造 月刊元気通信 2006年9月号他から。
1) 人間の体内には血管が張り巡らされ、血液が流れていますが、骨と筋肉を除いて、ナント体の80%以上が「血管」なんだそう。
2) 血液の重さは、体重の約1/13です。これは以前も書きました。体重が60kgだと約4.5kg。
3) 人体を巡る血管の長さは、約10万km。地球2周半ばかり。自分の体のなかに10万kmものルートがあるなんて、まさに驚きです。
4) 心臓を出た血液が体内を巡り、再び帰ってくるまでの時間はやらか30秒だそうです。すると、1分間に20万kmも?
5) 大動脈では毎秒1mのスピードだそうです。
6) 毛細血管は、体の血管の99%を占めているそうです。
7) 毛細血管は、45才から衰えるそうです。

看護師のための生理学の解説書「図解ワンポイント生理学」より。
8) 血管の表面積は、動脈:毛細血管:静脈=1:700:2
9) 全身の血液量分布は、動脈:毛細血管:静脈=20:5:75
10) 体循環:肺循環の血液量比は、3:1
11) 安静時の血液循環量は、約5L/分。
12) 脳に分配される血液量は、15%。

などなど、ホント雑学です。しかし、最後の血液循環量は、ホントだろうかと考えてしまいます。血液の量は、体重の1/13なので、私の場合には(体重55kgですから)4.23kgになります。

心臓を出た血液が、再び帰ってくるまでの時間が30秒なので、1分間に8.46kgの血液が流れていることになります。

上の血液循環量の5L/分とは、ずいぶん離れていますね。まあ、あまり考えても意味がないので、雑学はこの程度でおしまいに。

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