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【コラム】スウェディッシュマッサージをご存じですか?(2)

コラム

日本ではなかなか知られていないスウェディッシュマッサージですが、案外古い歴史を持つんです。

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

たぶん古くからあると思う按摩ですが、按摩は古代中国の生まれで、日本へは奈良時代(710~794年)に伝わったそうです。按摩の按は「おす」、摩は「なでる」という意味。

マッサージはヨーロッパ生まれ。「皮膚に直接手技を加え、血流を改善する」ことが目的で、日本にマッサージが伝わったのは明治時代になってから。なので、日本での歴史は120~150年くらいになるでしょうか。「マッサージ」の手技は、「揉む・叩く・押す・さする・こねる・震わせる」の6つ。

マッサージのそもそもの起源は、紀元前4世紀、ギリシャの医師「ヒポクラテス」によるそうですが、本格的な普及は19世紀になってから。ですから普及から200年程度ということになります。語源はアラビア語の「押す」と、ギリシャ語の「捏ねる」。

アロママッサージはどうでしょうか。植物やその抽出物が医学的効果を示すことについては、インドの伝統的な医療行為・アーユルヴェーダなどで知られています。これは少なくとも5000年前。

しかし、現代のアロママッサージの起源は、1900年代初期にフランスの化学者が手に大やけどを負い、とっさに近くにあったラベンダーの精油に指を浸したところ、たちまち痛みが和らぎ、傷は驚く早さで直ったことがきっかけ。

アロマオイルの医薬品的な力に着目し研究を始め、1928年に発表した「アロマテラピー(芳香療法)」という著書で、その名を世に送り出し、これが起源。ですからアロママッサージの歴史は100年弱ということになります。精油の力を最大限引き出して、疲労を取り除くという概念です。薬草医学とマッサージの合体とでも言うんでしょうか。でも、主役はアロマ。精油です。

アロママッサージの手技は、(1)エフルラージュ(軽くなでる)、(2)ペトリサージュ(揉んで捏ねる)、(3)ニーディング(もみほぐし)、(4)フリクション(強い摩擦)、(5)パーカッションムーブメント(叩く)、(6)ヴァイブレーション(振動させる)、(7)プレッション(圧迫する)の7つ。

スウェディッシュマッサージの歴史は古く、現代のオイルマッサージの原点、世界中のオイルマッサージの基本と言われています。今から約200年前に、スウェーデン体操の父と言われ、医師、理学療法士のパー・ヘンリック・リンによって誕生しました。

約200年前に誕生したスウェディッシュマッサージ。アロママッサージの2倍の長さの歴史を誇るマッサージ。欧米ではマッサージと言えばスウェディッシュマッサージ。なのに、なぜ日本では知られていないのでしょうか?ちなみに、スウェディッシュマッサージの手技は110種、他とは比較にいならないほどバリエーション豊富です。

つづく。

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