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【コラム】スウェディッシュマッサージをご存じですか?(3)

コラム

約200年前に誕生したスウェディッシュマッサージ。なぜ日本では知られていないのでしょうか?

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

欧米では、マッサージと言えば「スウェディッシュマッサージ」。ほとんどのホテルや街中のサロンに行けば「スウェディッシュマッサージ」が受けられるそうです。スウェーデンに限らず。なのに日本では、ほとんどの方がご存じありません。

「アロママッサージを知ってます?」と聞けば、100人が100人「知ってる!」と答えるでしょう。では、「スウェディッシュマッサージ知ってます?」と聞いたらどうでしょうか?

サロンMITUKOにお越しになったお客様で、すでにスウェディッシュマッサージをご存じだった方は僅か3人でした。米国で暮らしていた方、欧州のクォーターの方、以前スウェディッシュマッサージを受けたことのあった方。サロンでさえそうですから、100人に聞いて、1人ご存じだったらいい方でしょう。

ここからは、「アロママッサージ」、「リンパマッサージ」、「スウェディッシュマッサージ」を比較して書いていきます。

1980年代にアロママッサージの出版物が出始め、「イギリスからの自然派美容マッサージ」という形で導入されてます。本来は、精油を薬剤として用いるフランス発の薬物療法だったんですが、イギリスに伝わって精油による美容法が「アロマセラピー」と呼ばれるように。さらに精油の香りを嗅いで体と心を癒す感覚療法(嗅覚療法)、リラクセーション法に変遷しています。

今の日本では、広くはアロマコロジー(芳香心理学)、美容目的のテラピー、ただ精油の香りを楽しむといったものなども含まれ、精油業者や美容業界の主導で広まり、趣味や美容、リラクゼーションなどとして、女性を中心に普及していますね。

日本でアロマテラピーが広く認識されるようになったのは1990年代以降。特に、1985年にロバート・ティスランドの著書「アロマテラピー(芳香療法)の理論と実際(The Art of Aromatherapy)」が日本で翻訳されたことがきっかけとなって、アロマテラピーが広まったんだそうです。

リンパマッサージは、1930年代デンマーク発のリンパと様々な症状との関係性から始まった療法。日本で広く普及したのは、1980年代に美容業界に登場してから。美容効果が注目され、女性向けのファッション雑誌に紹介されたことがきっかけで、多くの人から人気を集めるようになります。

それでも、欧州でも米国でも、マッサージと言えば「スウェディッシュマッサージ」なんです。

つづく。

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