リンパマッサージが日本に普及して約40年、アロママッサージが日本に普及して約30年。きっかけは著書やファッション雑誌。キーワードは、美容業界（アロマの場合精油業者も）。
こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。
リンパマッサージでは、リンパの流れと医学的な症例に因果関係があることから開発されたんですが、日本に輸入されたときには、「リンパには美容効果がある」と、美容業界がバックアップしたわけです。
一方のアロママッサージも似たところがあって、精油に薬理作用があることから開発されたんですが、日本に輸入されたときには、これまた「アロマには美容効果がある」と、美容業界がバックアップしたわけです。
アロマでもリンパでも、突然降ってわいたようにセラピストがいるわけありません。スクールを立ち上げ、セラピストを養成し、日本各地にサロンが広まっていったと考えるべきでしょう。
これに対して、スウェディッシュマッサージは、約200年前、スウェーデンは敗戦国となって、意欲の低下、疲労、貧困にあえいでいた状態。この心も体も疲れ切った人々を、健康に導くために開発されたのが「スウェディッシュマッサージ」。開発者は、パー・ヘンリック・リンという人。お医者さんです。
疲れた体を癒す、疲れた心を癒すのが目的です。なので、とても美容業界はバックアップしてくれませんよね。
彼はストックホルムに「体操中央研究所」という保険体操師とマッサージ師を養成する学校を設立しています。なので、ここでスウェディッシュマッサージを教えたんだと思います。
今、北欧で最も権威のあるセラピスト養成機関として知られているのは「アクセルソン ジムナスティスカ インスティテュート」。1961年の創立。リンの意志、技法を汲み、筋肉療法を進化させています。毎年国内外から5,000人もの研修生が集まって来ているそうです。
アクセルソンは、2000年、日本に提携校を創設したんです。それ以降、やっと日本でもセラピストの養成ができるように。
振り返ってみると、アロママッサージやリンパマッサージが日本に普及するまで、約10年の月日を要しています。なので、昨今徐々にですが「スウェディッシュマッサージ」のサロンがちらほらと。
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つづく。