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【コラム】日本三大蕎麦は、戸隠そば・出雲そば・わんこそば(下)

コラム

今日は、日本三大蕎麦の残り、出雲そばとわんこそば。

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

さて、本命の出雲そば。

出雲そばは、出雲大社の参拝者に振る舞われる「お接待そば」の伝統が起源とされているそうです。出雲大社は、古来より「縁結びの神様」として有名で、蕎麦には「縁」を表すという言い伝えが。また、そばの実は「八百万(やおよろず)の神々の種」とも呼ばれ、神聖な食べ物とされていたそうです。

出雲そばの歴史は、寛永15年(1638年)、松平直政(まつだいらなおまさ)が信濃国・松本藩から出雲国・松江藩に国替えとなった際、信濃からそば職人を連れてきたことが起こり。すると戸隠そばと縁があるのかも?

出雲そばは、殻のついたそばの実をそのまま挽く「挽きぐるみ」という製法でそば粉が作られ、見た目が紫っぽく、よく見ると麺に黒い点々があるのが特徴。

これはそば殻の破片。殻ごと挽くので、栄養価が高く、香りや風味がいいんです。殻ごと挽くので色合いの違いが歴然。

さて、出雲そばといえば割子そば。丸い漆器にそばを盛り、3段重ねで見た目も豪華。つゆをそばの上からかけて食べるので、おつゆの入った先が急須のような形の容器が別について来ます。別途薬味があって、テッパンは、もみじおろし、刻みのり、鰹節、に青ネギ。

一番上の段につゆをかけ薬味をのせて食べます。次に、一段目に残ったつゆを二段目にかけ、適量の薬味を追加、つゆも少々追加して二段目を食べます。この時、既に食べた一段目の容器は一番下段に持っていきます。三段目も同様で、自分の気に入った食べ方で味わいます。これも同様に、食べ終わった二段目の容器は一番下段に持っていきます。

そばを食べ終わったら、残ったつゆをそば湯に入れて。また、つゆで割らずにそば湯をそのまま飲むのも一手。そば本来の風味を楽しめます。

出雲大社など、島根に旅行などなさる折には、ぜひ「割子そば」を食べていただきたいと思います。出雲大社近くの、古くからの有名どころは「羽根屋」さんと「荒木屋」さん。最近では、「砂屋」さん、「かねや」さん、「田中屋」さんなども人気だそうです。

最後にわんこそば。

わんこそばは、岩手県の盛岡市や花巻市などで食べられるそばの食べ方。わんこそばの起源には諸説ありますが、一説では、江戸時代に花巻の豪商・南部利左衛門が、盛岡藩主・南部重信に献上したそばが好評だったため、その後も続けて献上したところ、藩主が「わんこ」と呼んだことから名付けられたのだと。

南部重信は、盛岡藩の初代藩主で、盛岡八幡宮の祭神(御祭神というのは神社に祀られている神様)の一柱。

すると、日本三大そばの「戸隠そば」、「出雲そば」、「わんこそば」、いずれも神社との関係があるわけですね。

おしまい。

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