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【コラム】時々顔を出すハイヤーセルフ。最終話(9)。

コラム

前回までは、運動することの、主に「虚血性心疾患」に対する予防効果について書いてきました。

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

今日は最終話。運動することの、「精神疾患」に対する効果について、「うつ病」への影響について書いていきます。

うつ病は、気分が低下し、興味や喜びを感じられなくなる精神疾患。脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが関係していると考えられているそう。うつ病では、ホルモンや神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなど)の分泌量や受容体の感受性が低下し、脳内での情報伝達が不十分に。その結果、憂鬱や無気力などの症状が現れると。

  • 運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、エンドルフィンなど快楽ホルモンの分泌を促進。なので、ストレス解消と気分転換に。またエンドルフィンには、幸福感や安心感をもたらす効果があります。
  • 運動は、セロトニン、ドーパミン(いずれも幸せホルモンの1種)やノルアドレナリンなど神経伝達物質の分泌が増し、気分を高めたりストレスに対抗したりする効果があります。また、運動によってエンドルフィンやエンカフェリンといった物質も分泌されます。これらは自然の鎮痛剤、幸福感をもたらすホルモンと言われ、不安や苦痛を和らげ、快楽を感じる効果、つまり、ストレスに対抗する効果があります。
  • 運動で、脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質も増加。この神経成長因子は、神経細胞の新生やシナプス(神経同士の情報伝達ポイント)の形成を促進。神経細胞の生存・成長を促進し、脳の学習能力などを高める効果があると。うつ病では、海馬や前頭前野などの脳領域で神経細胞の減少やシナプスの減少がみられることがあり、運動で神経成長因子が増えると、その機能回復が見込めます。

と、言う訳で、運動はうつ病の予防や治療に多くの効果をもたらす可能性が。
また、運動はストレスや疲労を解消し、セロトニンやエンドルフィンなど神経伝達物質の分泌で、心理的な安定感や幸福感を高めることにも。

最後に、精神疾患の改善に効果的な運動ついて。

答え一発!「有酸素運動」と「筋トレ」。
メカニズムや分泌物質も異なりますが、有酸素運動は、気分の高揚、抗ストレス効果、脳の再生成長の効果が。
筋トレは、自己肯定感や自己効力感の向上、自身への信頼感や自尊感情を高める効果が。なので、両方をバランスよく行うことが望ましいと。

おしまい。

※ ヒーラー&リース作家のtaekoさんによる「ハートフルヒーリング」。いよいよ9月8日からスタート!ご希望の方はスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOまで。

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