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【コラム】時々顔を出すハイヤーセルフ。(7)

コラム

前回は、運動することの「心不全」、「虚血性心疾患」への具体的な効果、そして最後に「虚血性心疾患の危険因子」について触れました。

こんにちは。埼玉県富士見市のスウェディッシュマッサージサロンMITSUKOの角森です。

今日は、運動が「血管年齢」に及ぼす影響と、動脈硬化、高血圧、心不全、虚血性心疾患、急性心筋梗塞、狭心症、高血糖に対する予防効果を、化学的根拠に基づいて書いてみたいと思います。

「血管年齢」について
血管年齢は、血管の硬さや太さなどの状態を年齢に換算したもの。実年齢より高くなると、動脈硬化や心疾患のリスクが高まりますが、運動をすることで以下の効果が確認されています。

  • 高血圧は、血管に圧力をかけてストレスを与え、動脈硬化を促進します。運動することで、血圧を低下させ、正常範囲に保つことができます。
  • 運動は、血液中のLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪など脂質を減らします。脂質は、血管内にプラーク(沈着物)を形成、血管を狭くしたり詰まらせたりし、動脈硬化を進行させますが、運動することで、脂質代謝を促進、血管内のプラークを減らします。
  • 運動は、一酸化窒素やプロスタサイクリンなどの血管拡張物質の分泌を増やします。血管拡張物質は、血管を広げ、血流を改善します。運動することで、血管の柔軟性や弾力性を高めます。

以上の結果、運動することで、血管年齢を低下させます。

次に、運動することによる健康上の予防効果について記載します。

  1. 動脈硬化:運動は血管の柔軟性を高め、血中の悪玉コレステロール(LDL)、中性脂肪を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やし、プラークを防ぎます。また、血圧を下げる効果で、動脈壁への負担を軽減します。このため、運動は動脈硬化の進行を抑制、心筋梗塞や脳卒中のリスクを低下させます。
  2. 高血圧:運動は血管の拡張作用や利尿作用(水分やナトリウム分などが対外排出され、血液量が減少。結果、血圧が下がります)により、末梢血管抵抗を低下させるとともに血圧も低下させます。この効果により、運動は高血圧の発症や悪化を予防します。
  3. 心不全:運動は心筋の収縮力や拡張力を向上させ、心臓以外の筋肉の酸素利用能力やエネルギー代謝能力を高めます。なので、運動は心不全の症状や重症度を改善します 。

つづく。

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